先日、とある趣味の集まりで知り合った方から、トロミ剤についての情報をいただきました。
トロミ剤とは、飲食物の飲み込みが悪く、主に水分などでムセてしまう方向けに使用されるもので、水分の多いおかゆや水・お茶にトロミをつけて、飲み込みやすくするためのものです。
昔のトロミ剤はあまり質が良くなかったので、お茶やお味噌汁に入れると味が変わってしまい、とても飲めたものではありませんでしたが、最近はだいぶ改良されてきて、本来の食品や飲み物の味を変えることなく、適度なトロミをつけることができるものが増えてきました。
今回知り合った方からご紹介いただいたものは、そういった嚥下障害のある患者さん向けのみならず、本来はイタリアンレストランでパスタ用の小麦粉の中に入れたり、パンに入れてモチモチ感を出したりするために使用され始めたもので、「ネオマンナン」というものです。
マンナンという名前からお分かりいただけるかも知れませんが、これはこんにゃく芋が原料になっているようです。手触りは片栗粉のような感じですが、試しにお茶に入れて飲んでみたところ、確かに全く味が変わることなく、とろみ感も従来のトロミ剤に比べたらゼリー状になる感じはなく、充分に「飲み物」として摂取できる状態でした。
説明書きを読んでいて驚いたのは、炭酸にもトロミをつけることができるということです!
炭酸のシュワシュワした感じを保ちつつ、トロミをつけて摂取しやすくできるなら、嚥下機能の低下した患者さんでも炭酸飲料やビールなど、好きな飲み物を飲むことができるし、何より味が変わらないというのが、いろいろな料理に活用できるという点で最強の利点であると感じました。
パンケーキやお菓子作り、通常のおかずなどにも活用できるようなので、健常人にとっても利点があり、お料理の幅も広がりそうですね。
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