私は看護師という職業柄、これまでたくさんの患者さんをお見送りしてきました。
その中には、「あの時こうしておけばよかった」「もっとこうしてあげたかった」という後悔の念をもってお見送りさせていただいた患者さんが何人かいます。
肉親でもなんでもない、看護師という仕事においてのみの関わりで、一体何ができるんだと自分を卑下したこともありました。
でも、その思いは後に自分の中に蓄積して、次に同じような患者さんと関わる時に活かされる糧になってきたように思います。
過去を振り返って、「ああしておけばよかった」と思い悔いるのは後悔です。
後悔は罪悪感の混ざった感情です。
自分がこうしなかった結果がこうなったことの原因だと考え、それがネガティブな結果であった場合は、罪悪感に苛まれ自分を責めます。
例えば、患者さんの状態変化に気づくことができなかったケース。
私がもっと早く見に行っていれば気づけたかもしれない、気になっていたのにほかの患者さんの対応で時間が取られてしまい訪室できなかったと、その時の状況を思い出し自分の行動を責めてしまいます。
自殺企図した患者さんを変わり果てた姿で発見した時は、明らかに様子がおかしかったから気を付けて話を聞いていたのに、途中でナースコールが鳴ってしまいそれに応えざるを得なくなって退室してしまった自分を責めました。
不可抗力であり、仕方なかったと慰められても、何度も過去の自分の行動や発見されたときの患者さんや周囲の状況がフラッシュバックしてきてしまい、ひと月ほどは仕事に来るのが怖かったのを覚えています。
おそらく、自分の過去の行動を後悔したことのない人は、ほとんどいないことでしょう。
ですが、後悔という感情はよくないものです。
後悔の念が罪悪感となって潜在意識に蓄積すると、それがメンタルブロックとなって、同じような場面に遭遇した時に適切な対応ができないばかりか、心に大きな負担がかかってしまいます。
同じような状況に陥ることを避けるため、人との接触そのものを避けるようになってしまう場合もあります。
しかも、いくら過去を振り返って後悔したとしても、過去が変わることはないし自分の行動も変わることはないのです。
だから、後悔してはいけないのです。
一方で、起きた出来事から学ぶことは可能です。
後悔ではなく、反省するということです。
反省とは、自分の取った行動を分析し、何がいけなかったのかを考えて、次に同じような状況に直面した時に、より良い行動がとれるように自らを導くことです。
反省し、前を向くことは、良い波動を生むことに繋がります。
その経験をプラスのもの、つまり自らの成長の糧にすることができるからです。
同じ出来事でも、後悔すると自分を追い込んでしまいますが、反省することで自分の成長につなげることができるのです。
ミスをして、「またやっちゃった・・・」と頭を抱える人は、後ろ向きに人生を生きていることとイコールです。
でも、「同じことを繰り返した原因はこれだから、次回はこうやってみよう」と考えられる人は、前向きに人生を生きているということができます。
どうせ同じ経験をするのなら、成長につながる経験として捉えたいですよね。
もしも後悔している自分を発見したら、そこから一歩踏み込んで、反省に変える習慣をつけてみてください。
その経験は、あなたにとって必要なものだったと思うことができる時が、きっとくるはずですから。
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