前回、「ある大先輩との出会い -人生の棚おろし⑱-」では、出産前に看護部に異動した時に出会った看護部長から、いろいろなことを学んだことについて書きました。
今回は出産のころについて書いていきます。
職場を退職し、出産準備のため身辺整理をして、予定日の2週間前ごろには実家に帰りました。
その頃私は、「わかめ」というミニチュアダックスを飼っていて、わかめとお腹の子と3人で実家に身を寄せることとなったのです。
30代半ばを過ぎての妊娠だったからなのか、もともとの体質的なことからくるものなのか、とにかくトラブルの多い妊娠中で、つわりがおさまり安定期に入った頃から頻繁に感じていたおなかの痛みや張り、下肢のむくみ、貧血による息切れや立ち眩みなど、おなかが大きくなるにつれてトラブルも増えていきました。特に切迫流産と言われていた頃から頻繁に感じていたおなかの痛みについては、結局最後まで悩まされることとなります。
出産予定日は4月6日。ちょうど桜の頃でした。春に生まれる子どもなので、名前に「はる」とか「はな」とかいう語感を入れたいと思ったものです。日々膨らんでいく桜の花の蕾を眺めながら遊歩道をわかめと散歩しているときのワクワクと緊張の混ざった気持ちは、妊娠期特有のものだったと思います。
予定日の4月6日は受診日でしたが、ほとんど子宮口が開いていないとのことで、内診の時にグリグリとマッサージされて、強い痛みと出血を感じた時はとってもきつかったのを覚えています。実家から出産予定の病院まではバスを二本乗り継ぐ必要があったので、病院から帰る時に満員のバスに痛みをこらえ大きなおなかを抱えて乗るのはとても苦痛でした。ある女性が席を譲って下さったことがとてもありがたく、その時のことを思い出すと今でも感謝の気持ちで満たされます。
出血はその日ずっと続き(今思うと、人為的に作られた『おしるし』だった?)、腹痛も持続的にありました。初産だったので予定日を過ぎて生まれることもよくあることと考えながら、この痛みと出血は大丈夫なのかと不安に思ったことを思い出します。
腹痛を紛らわせるために、『バイオハザード』というゲームをプレイしていた宵の口、痛みが強くなり、最初はトイレかと思ってトイレに通っていたのですがよくならず、いよいよ痛みが断続的に強くなっているのに気づきました。いよいよ陣痛が始まったのです。
続きは次回、「娘がうまれた! -人生の棚おろし⒇-」へ。
最後までお読みくださり、ありがとうございました♪
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