わたしのヒストリー

娘が歩き出すまで -人生の棚おろし㉒-

 前回、「愛犬、わかめについて -人生の棚おろし㉑-」では、飼っていたミニチュアダックスが我が家にやって来た頃から、娘とともに成長した過程について書きました。

 今回は、娘が1歳になる頃までのことを書いていきます。

 妊娠中に前職を辞め、出産と育児に専念しようと考えていた私は、とにかく娘と向き合う毎日を過ごしました。

 妊娠最終週に一気に体重が増えてしまい、産後もお腹周りの脂肪が落ちなかったので、同時に産後ダイエットにも力を入れました。

 子どもの成長を見ているのは本当に楽しく、日々変わりゆく表情や動き、ミルクの飲み方や泣き方などの違いなどを感じていました。

 生後一か月までは体重が増えず、すぐに泣いておっぱいを欲しがるという状態で、おっぱいを飲みながら寝てしまうとそっと寝かせようとするのですが、すぐに起きてしまい泣き出すということを繰り返したりもしました。抱いている時間が長くなり、私も疲れてしまったのですが、この時母乳が充分に出ていなかったことがあとで判明します。

 母乳が出ていないわりには乳腺炎になってしまい、激痛に何度か苦しんだこともありました。氷で冷やしながらマッサージをして開通するということを繰り返し、切ない思いをしたものでした。

 生後一か月検診の時に、体重が出生時より減少していることが明らかとなり、ミルクを併用することになったのですが、途端にどんどん皮下脂肪がついてまるまるとした赤ちゃん体系になっていったので、ほっと安心したのを覚えています。

 それからは泣き続けることもなくなり、夜は授乳のために起きることもあまりなくよく眠り、手のかからない子でした。ただ、アレルギー体質になったら困ると思い、添加物の入っている市販のものはなるべく与えないようにと、離乳食もおやつもすべて手作りでやっていました。

 おむつにもこだわりがあり、普段は布おむつを使用していました。外出の時だけ紙おむつにしていたので、おむつの買い置きも必要ありませんでした。ただ、おむつを毎日洗濯する必要があったので、水道代が結構かかってしまったのは想定外でした。

 生後3カ月ごろには首が座り、起き上がり動作なども見られるようになって、犬のわかめと一緒に床に転がったり、ソファで一緒に寝たりという微笑ましい姿が見られるようになりました。

 半年が過ぎる頃にはつかまり立ちができるようになり、いろいろなものに興味を持ち始めます。テレビの前に行って、動いている画面をじっと見つめたり、テーブルの上にあるみかんに手を伸ばして、皮ごとかじりついたこともありました。

 ティッシュを箱から全部出して床にばらまいたり、付箋をすべてはがしてテーブルの上に貼りまくってあったことも。ティッシュで真っ白な床や、付箋でカラフルになったテーブルを見た時に、「やられたー!」と思いながらも何故だか愉快で、楽しい気分にさせてもらったのを覚えています。

 つかまり立ちは早かったのですが、ハイハイがへたくそでなかなか前に進むことができなかったのが不思議でした。前には進まないのですが、後ろに進むことは得意で、尺取虫のような妙な動きをしていたのを覚えています。

 当時書いていたBLOGには、日々の娘の成長と、毎日の離乳食の画像をupしており、それが私の社会との唯一のつながりでした。家で娘と向き合う日々が続くと、そういった媒体でママ友などと繋がっていられるのが嬉しかったです。知り合ったママ友と外出するようにもなり、それまで仕事ばかりだった私の人生に、大きな変化が起きた頃だったといえます。

 そして、1歳の誕生日を迎えた1週間後、ついに自力で歩くことができました。

 友人の子の中では遅い方だったので、ずいぶんやきもきしていましたから、歩いたのを見た時はとっても嬉しくて、涙が出てきたものでした。ふらつきながらも両足で立ち、3歩進んだところでびっくりしたように立ち止まり、しりもちをつき泣き出した娘。自分が歩いたことに驚いたみたいでした。

 歩けるようになってからは、公園へのお散歩も楽しくなりました。
 わざと少し離れたところに立って、娘が私を追いかけて歩くさまを動画に撮ったりしたものです。一番成長が目覚ましかったのが、多分この頃ではなかったかと思います。

 ミルクの量もだいぶ減り、食事でほとんどの栄養が摂れるようになったこの頃、私はそろそろ復職を考え始めます。

 次回、「復職のころ -人生の棚おろし㉓-」では、その頃のことについて書いています。

 最後までお読みくださりありがとうございました(^^)

 

 

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