昨日のblogでは、重く受け止めなければならない深刻な事態でも、文字通り気分まで重くなってはいけないというお話をしました。
もちろん、人命がかかるほどの状態となれば話は別ですが、「これはちょっと大変だ」と思う程度のことであれば、脳のありかたを変えるだけで、案外すんなり乗りきることができるものです。
そうは言ってもなかなか難しい、そう思う方のために、今日はFISH哲学という考え方をご紹介します。
FISH哲学とは、米・シアトルにある魚市場からうまれた考え方です。
お客さんも少なくさびれた魚市場が、観光客で賑わう人気スポットになったのは、そこで働く人々がたった4つのことを心がけたからでした。
それは次のようなものです。
1.仕事を楽しむ
2.人を喜ばせる
3.注意を向ける
4.態度を選ぶ
1の「仕事を楽しむ」というのは文字通り、やらなければならないタスクである仕事を、どうせやるなら楽しんでしまおうという考え方です。
ゲーム形式を取り入れたり、いいアイディアを出した人にはご褒美があるなどしたら、楽しみつつ前向きな気持ちで仕事ができますよね。
2の「人を喜ばせる」というのは、相手の立場に立って、相手がして欲しいと思うことをしてあげるようなイメージです。
サプライズで誕生日をお祝いしてもらったら嬉しいですよね?
自分のために誰かが何かを企画してくれるというのは、とても嬉しいし感激します。
そんな大きなことでなくても、普段から同僚や家族、友人などのいいところに目を向けて褒めたり、感謝の気持を伝えたりすると、相手は喜び楽しい気持ちになりますし、何よりそれを伝えた自分の方も嬉しい気持ちになったりします。
3の「注意を向ける」は、相手のすることに注意を向けるということです。日頃忙しくしていると、どうしても自分本位になり相手に注意を向けることが難しくなりがちです。
子供が何かを訴えてきたのに、「あとで」と言って相手にしなかったり、誰かが話しかけてきても顔も見ずに話を聞き流していたりすると、相手の自尊心は傷つきます。
誰かと話をするときは、その人だけに注意を向けて、しっかり話を聞くことが重要です。
そして4つめの「態度を選ぶ」ですが、個人的には4つの中でこれが一番初歩的で、重要な要素なのではないかと感じます。
同じ一日を過ごすのに、朝から機嫌が悪く嫌な波動を周囲に振りまいているのと、多少具合が悪かったり気分が落ち込んだりしていても、敢えて笑顔で振る舞うのとでは、その日一日の印象が180度違ってきます。
よく言われていることの一つに、「楽しいから笑うんじゃない、笑ってるから楽しくなるんだ」というものがあります。別に楽しくも可笑しくもないけれど、少し口角を上げて笑ってみるだけで、気分が上向いてくるのを感じたことはありませんか?
洗面所の鏡の横などに、「今日はどっちの気分を選ぶ?」という文言とともに、ニコニコ笑っているイラストと不機嫌なイラストを並べたものを掲示していた職場がありました。どちらの気分を選ぶのも自分次第で、どちらを選んでもいいのですが、どちらを選ぶかによって一日の質が大きく変わってくるのであれば、皆さんはどちらを選びたいですか?
同じタスクをこなすなら、笑って楽しく取り組む方が断然いいですよね?
笑顔は自分だけでなく、周囲もハッピーにします。
いい方の態度を選び、相手と向き合って話を聞くことで、相手が喜び結果的に仕事が楽しくなって、さらにいい笑顔が生まれる、そんな良い循環をもたらすのがFISH哲学であるといえます。
この考え方が身についてしまうと、人生の質が大きく変わってくるのを感じます。
気分が落ち込んだり、辛いと感じるときは是非、4の「態度を選ぶ」から始めてみませんか?
きっとそこから、ご自身と周囲の人たちに上向きのループが発生して、いい波動に包まれることでしょう。
是非お試しください^^
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