スピリチュアルなおはなし

甘え下手な長女の悲しい性(さが)

少し前、今井孝先生のYou Tube動画で、「長女はハウルで癒やされよう」というのがありました。

長女には「長女トラウマ」というものを抱えている人が多く、「ハウルの動く城」の主人公ソフィ(長女)の言動を映画を追って観ていくと、そのトラウマを手放していく過程で自分とソフィを重ね合わせて、共感できるというものです。

今井先生は「ハウルセラピー」と呼んでいましたね^^

その動画を見て、結構な数の長女たちが、長女あるあるに「わかるー!」と共感の声を上げていました。

私もその中の一人。

長女は「自分がしっかりしなきゃ」という気持ちがとても強く、よく言えば自立心が旺盛でがんばり屋さんな人が多いです。

『◯◯ちゃんはしっかりしてるわねー』とお友達のお母さんや親戚なんかに言われて、ちょっと嬉しく感じたりするようなタイプです。

私には5歳と7歳離れた弟が二人います。長子の長女で、家の中では女性は私と母だけだったため、小さい頃からよく母に頼られていました。

年の離れた弟たちの面倒をよくみていましたし、共働きだった両親の代わりに家事をこなしたり、頼まれて買い物に行ったこともしょっちゅうでした。

お手伝いをするのがあたりまえだったし、お手伝いをしたことで褒めてもらえるのが嬉しくて、余計に頑張ってしっかりした「いいお姉ちゃん」でいたいと思うようになったんですね。

やがて「褒められたら嬉しい」が「やらねばならない」という義務感になり、やらないと承認してもらえないという恐怖に繋がっていきます。

要するに、「頑張らないと見放される」という感覚です。

私は以前、自分は承認欲求がそれほど強くないほうだと思いこんでいました。わりとマイペースで人のことなど気にならないタイプだと認識していたためです。

でもそれは間違いで、実は人一倍承認欲求が強いということが、12ステップライフコーチングを受ける過程で浮かび上がってきたんですね。

そのルーツを探ってみると、やはり長女として生まれ、親に頼られ承認されることで、家庭内での居場所を確保したかったという心理状態が影響していることがわかったんです。

私の父は、今思うと非常に波動の低い人で、よく怒鳴ったり物にあたったり、時には母に暴力を振るうことのある人でした。

おまけに仕事も続かず、対人トラブルを起こしてすぐに辞めてしまうという、人格的欠陥を持っていました。

父が働かないためお金がなく、その日一日暮らすのもギリギリの状態で、母が内職をして家計を支えていました。その頃母が持っていた服といったら2枚くらいしかなく、冬物と合わせても衣装ケース1つに収まるくらいの量だったのを覚えています。

母はとにかく耐えて耐えて、よく病気にならなかったと思うような環境の中で、私たちを育ててくれたんですよね。

エンパスでHSPという気質を持った私が、その家庭の中で生きていくのは、今思うと非常に大変なことでした。暴力的な父に怯え、母の承認を得るために一生懸命お手伝いをして、ここにいてもいいんだということを確認する作業を繰り返していたんですね。

あの頃の自分にもし出会えるとしたら、思いきりぎゅー―っと抱きしめて、「よくやったね、偉いねお姉ちゃん。頑張ってるのちゃんと知ってるよ。大好きだよ」と承認してあげたい気持ちでいっぱいです。

そんなふうに、家庭内での自分の居場所を確立するために、忙しくて大変な母に変わって自分が役割を引き受けるということが、あたりまえになってしまっていたようです。

だから学校でも職場でも、いつも「私がやらなきゃ」という感覚が強く、人に甘えられない女性になりました。

誰にも頼まず何でも自分でやってしまうので、そこそこ何でもできるようになって、もたもたしている人を見るとそれが男性でも年上でもお構いなしに、自分がしゃしゃり出てやってしまうような強い人格が形成されたのです。

要するに、可愛くない女ですね(笑)

可愛いと思われようとしたことは思えば一度もなくて、とにかく「すごいね」と言われることに重きをおいて生きてきてしまったので、誰かに甘えることは自分の価値から一番遠いところにある行動だったわけです。

誰かに上手に甘えて、可愛がってもらいつつタスクもこなしてしまうタイプの女子を横目で見ながら「あんたみたいな姑息なやり方、私はしないから!」などと、意味不明な対抗意識を燃やしていたこともありました。

今思うとどっちが得か、よーくわかりますが、自分の承認欲求に気づいていなかった以前の私は、本当は甘えて可愛がられたいという魂の声を完全に無視して、自立した自分こそ素晴らしく価値があると思い込んでいたんですね。

ああ、なんて可哀想な私!(笑)

「自立したできる自分」というブランドを確立した結果、周囲からは孤立して、何かを頼みたくても相手の都合を勝手に考慮して気を使い、自分で抱え込んでますます孤立するという悪循環に陥っていたことに気づかなかったなんて!!

長女トラウマ恐るべし、という感じです(≧▽≦)

で、最近では正しく人に甘えると、かえって喜んでもらえるとことがあるということがわかったので、あまり遠慮せずに言えるようになりました(ちょっとだけ)。

でもまだまだ口に出し行動に移す前に、「こんなこと頼んだらどう思われるかな」と頭で考えてしまうクセは抜けません。生まれた星にも影響されているだろうから、完全に他の誰かみたいにできるようにはならないでしょうが、少しずつブロックを外していきたいと思っています。

長女の皆さん、是非ご自分の経験を思い出しながら、「ハウルの動く城」を観てみてはいかがでしょうか?

長女でない方は、身近にいる長女の方のことを思い出して、当てはめながら観てみるもの面白いかも知れませんね^^

ソフィーが一気に歳を取ることで、いとも簡単に長女トラウマのブロックが外れるところは、観ていて爽快感があります。

私もいい加減歳を取ったんだから、もっと気楽に人に甘えられるようにならなきゃなぁと、肩の力を抜いて気持ちを和らげることのできるひとときです。

今日は少しだけ時間があるので、娘と一緒に久しぶりにハウルを観てみようかな♪

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