3Sってご存知ですか?
政治・宗教・スポーツの3つの頭文字をとって、3 S と呼びます。
私が認定看護管理者になるためのコースを受講していた頃、ある講義の中で出てきた言葉です。
人間関係を円滑に進めるために、積極的に話題にしない方がいい3つのこととして、3 S が挙げられたのです。
理由はおわかりいただけますよね?
政治的な思考(嗜好と言った方がいい?)は軋轢を生む原因になるし、宗教もそれが原因で戦争が勃発してしまうほどセンシティブな話題です。
スポーツもまたしかり。違うチームのファン同士がけんかをした、罵り合ったりする場面は、サッカーなどでたびたび見かけるものです。
3 S は話題にしない方がいい。それが賢い管理者だ。
そう聞いた当時の私は、良き看護管理者になるために、その教えを一生懸命守っていました。
政治の話をしてエキサイトする人がいれば、そっとその場から離れたり
ある宗教について批判する人がいれば、それとなく話題を変えてみたり
スポーツについて話題にするときは、必ずナショナルチームの話にとどめておくようにしました。
ナショナルチームの試合結果であれば、日本人ならたいてい日本代表を応援しているので、喧嘩にならないからです(笑)。
でも、ごく身近な人にだけは、自分の贔屓チームについて話をしていました。
そしてそれを内緒にしてほしいということと、その理由もちゃんと話したうえで打ち明けていたのです。
私は野球が好きで、セ・リーグが好きで、中でも東京ヤクルトスワローズをずっと応援しているのですが、そのことは職場の人には厳然たる秘密だったわけです。
野球の話をしている人がいると、野球が好きなオーラを出しつつも、自分の意見は一切言わず、誰でも知ってる大選手とか注目のルーキーとかメジャーリーガーとかの話題に興じるのみにしていました。
ちょっと野球に詳しいけれど、一般人レベルの知識以上持ち合わせていないようなフリをしていたのです。
ところがある日、ある卒後二年目の野球好き女子がやってきて、
「師長さん、ヤクルトファンなんですってね!」
と、私に話しかけるではありませんか。
私は一瞬絶句してしまいました。
誰にも言ってないはずなのに、どうして知っているのだと、目が真ん丸になりました。
平静を装って、どうしてそう思うのか尋ねてみたところ、私がスワローズファンであることを知っているただ一人の私の同僚から聞いたというのです。
ちゃんと誰にも言わないように、口止めしていたのにもかかわらず、情報が漏れてしまったというわけです。
こういう風にして情報って洩れるんだな、と実感した出来事でもありました。
その時は仕方なく認めたのですが、その野球好き女子にはくれぐれも口外しないようにとお願いしたのを覚えています。
それほどまでに、この3 S というものの影響力に対して、当時の私は恐れを抱いていたわけです。
その後、他の病院に移り、看護部長として勤務し始めた時も、この教えは守られ続けるはずでした。ですが、それはもろくも1カ月も持たず崩れ去ることになります。
なんとその病院には、讀賣ファン・阪神ファン・広島ファンの医師が揃っていたのです。
毎日のように野球の話をしている場で、どこのチームのファンかを言わずに話題に加わっていたわけですが、ある時私のスマホケースを見て、スワローズファンだということに気づいた医師がいたため、あっという間に秘密がばれたわけです。
じゃあそれで雰囲気が険悪になったかというと、なんと逆でした。
毎朝野球の話があいさつ代わりで一日が始まるなど、よきコミュニケーションツールになっていました。お互いの贔屓チームの注目選手の話などをしていると、試合を観る時の注目ポイントも変わってきます。
そして何より、仕事が円滑に進むようになりました。
野球の話は3 S だからタブーだと、あれほど忌み嫌っていたのは何だったのだろうと、拍子抜けしたことを覚えています。
好きなものを好きと言わず、自分の気持ちを抑えている方が、よっぽど何かが鬱積してしまうものです。
自己開示について書いた以前の記事にもありましたが、自分のことをオープンに話さない人に対して、人は心を開きません。
気持ちよく自己開示して、し返してくれた相手に対し敬意を払って接することができれば、たとえひいきのチームが違っても、同じ野球ファンとして会話を楽しむことができるわけです。
特に職場のようなところでは、ほとんどの人が上手くやっていきたいと思っているはずです。だからたとえ3 S の話になったとしても、大人の対応でやり過ごすことができる場合がほとんどなのだと思います。
仕事以外の場面でもそうです。
相手にどう思われるだろうか、変だと思われないだろうか、笑われないだろうか、そんな恐れのために、自分の好きなことを言わないでいるのは、とても不自然なことのように今は思います。
少し前にNHKで放送されていた、「トクサツガガガ」というドラマにも、同じような場面が描かれています。
特撮大好きなOLが、その趣味を誰にも言えずひた隠しに隠しているのですが、ある時それが特撮嫌いな母親にバレてしまい、母親に反旗を翻すという場面です。
ずっと我慢して黙っていたけれど、母親の機嫌を損ねないように誤魔化していたけれど、やっぱり好きなものは好き。
主人公が自分の魂の声に素直になった瞬間の描写は、とても身につまされるものでした。
親にいい顔をされないからとか、友達に変な目で見られたくないからとか、同僚と険悪ムードになるのが怖いからとか、そんな理由で自分の気持ちにフタをするのはやめた方がいいです。
何と言っても、体に悪いです。
自分の気持ちに正直に生きないと、いつか体を壊します。
好きなものを好きと言っても、ほとんどの人はあなたを変だとは思いません。
たとえ思われたとしても、それが何か大変なことに繋がるわけではありません。
命を取られるわけでもないし、家を追い出されるわけでもない。
あなたは何を好きでもあなたであることに変わりはない。
誰にもその好みを侵害する権利はありません。
だから堂々としていればいいのです。
弱いチームが好きだっていいじゃないですか^^
大きな声で、愛を叫んで、大きな声で、応援しましょう!
それはきっと自分自身に、いろんな形で帰ってくるはずですから。
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