スピリチュアルなおはなし

金賞と 娘の涙

 昨日は私に起きた奇蹟について書きましたが、今日は私の中学二年生の娘に起きたご褒美のお話です。

 娘は吹奏楽部で副部長を務めています。楽器パートはユーフォニアムで、チューバをだいぶ小さくしたような形をしています。

 最近事件があった京都アニメーションで制作されていた、「響け!ユーフォニアム」というアニメにも登場するので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。

 通っていた小学校が6年生になると金管バンドでマーチングをするので、それがきっかけでユーフォニアムを演奏するようになり、中学でも吹奏楽部に入部したというわけです。

 小さい頃は、授業でもあまり積極的に発言せず、どちらかというと引っ込み思案で大人しい性格でしたが、ユーフォニアムの演奏やチームで活動することを通して、だいぶメンバーシップやリーダーシップが取れるようになって、明るく前向きな性格になりました。

 文化部なのに体育会系な吹奏楽部に入部したことも、彼女にとっては社会性を磨くのに最適だったようです。

 中二になった今年、副部長に選ばれて、70名近い部員をまとめるのに苦労していました。

 あまり家では多くを語らないのですが、時折ほかの部員や後輩の指導に悩み、アドバイスを求めてくることもありました。

 同級生のお母さんから、娘を道で見かけると深刻そうな顔で歩いていることが多いから、きっと副部長は大変なんだねと言われたこともあります。

 基本的に明るくて、いつも変顔したり冗談を言ったりしておどけていることが多いので、家ではあまり悩みを外に出さないでいたようですが、実は苦労をしていたんですね。

 親の私が言うのもなんですが、とても優しくて気づかいのできる子なんです。

 あまりストレスを溜めないで欲しいと思う反面、集団をまとめる苦労を今のうちに知っておくことは彼女の成長のために喜ばしいことだとも感じます。

 毎年8月の頭には、東京都中学校吹奏楽コンクールというものが開かれていて、毎年娘の中学はA編成で出場しています。
 そのため夏休みは毎日練習に明け暮れていて、まさに吹奏楽漬けの日々を送るわけです。

 今年は昨日がコンクールの本番でした。先生がたの働き方改革のため、今年から練習時間が大幅に減ってしまったことや、部内の揉め事などもあって、音が揃わない、タイミングがズレる、などの好ましくない状態が本番直前まで続いており、娘は危機感を感じていました。

 毎年銀賞どまりの結果でしたので、もしかしたら今年は銅賞ということもありうると、ちらっと頭をよぎったことでしょう。

 しかし彼らは、自分たちで折った千羽鶴に金賞への思いを託し、最後まであきらめずに本番を迎えました。

 発表は午後の部後半の一番目で、16時を過ぎてからという遅い時間でした。壇上に上がるとき、緊張はしているようでしたが、客席にいる私の姿を見止めて、手を振る余裕がありました。

 一度しかない本番の演奏を楽しみたい、そんな波動を彼らから感じました。

 課題曲と自由曲、2曲を演奏し、あっという間に与えられた時間は終了。

 大きなミスはなくまとまった演奏だったので、とりあえず銅賞はなさそうだとほっと胸をなでおろしました。

 結果発表は18時過ぎという遅い時間でしたが、生徒たちはもちろん多くの父兄が見守っていました。

 結果はまさかのゴールド、金賞。

 初めての金賞受賞だったそうです。

 子どもたちは発表の瞬間歓声を上げ、嬉し涙に暮れていました。

 様々な苦労が報われた瞬間です。

 演奏を聴きに来てくれたOBたちも、後輩をハグして労をねぎらってくれました。

 私もとっても嬉しくて、また副部長として立派に務めた娘が誇らしくて、思わずもらい泣きしてしまったのでした。

 進学する高校について、真剣に考え始めていた娘にとって、今回の金賞受賞という経験は、間違いなく一つの転機になったと感じます。

 私が娘に常に言っているのは、自分がどうなりたいか、何をしたら楽しいと感じるのか、それだけを頼りに進路を選べということです。

 誰かが言ったからとか、親がこの仕事をしているからとか、そういう「ほかの誰か」のために進路を選ぶなという意味です。

 娘にとって金賞を受賞したという経験は、恐らく生まれてから最大の魂が震えるほどの喜びだったと思います。
 スピリチュアルに成長することのできた、貴重な経験だと感じました。

 金賞は頑張ったご褒美でもあり、揉め事を乗り越えて心を合わせることの意味を、彼らに与えてくれたものでもあったのだと思います。

 今日は疲れてぐったりでしょうから、ゆっくり休んで、明日からは練習のためにできなかった溜まりに溜まった夏休みの宿題を頑張ってやっつけて欲しいと思います(笑)。

 この週末は娘と私にとって、とてもよい二日間になりました。

 今日から一週間、また一歩ずつ前進していきたいという気持ちを新たにした出来事です。

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