スピリチュアルなおはなし

信仰することは 自由になること

 現代の日本人は世界的にみて、信仰心の薄い民族だと考えられています。

  日常的に宗教的な活動をしている人(毎週日曜日に協会に通ったり、食事の前に祈りを捧げたり)は確かに少ないし、何を信仰しているかと聞くと無宗教だと答える人の割合が多いと思います。

 しかし、本来日本という国は、神道(しんとう)を固有の信仰としてきた国であり、国家の成り立ちそのものが、神々とともにあるという在り方でした。

  令和になり、天皇の御代替わりを経験して、天皇陛下のお仕事が日々神に祈ることだというのを初めて知ったという人もいるかと思いますが、2679年前に初代の天皇である神武天皇が即位してからこのかた、日本という国は一度も滅びることなく、神の末裔と言われる天皇家が代々治めてきた国なのです。

  ですから、かつての日本人は信仰心が薄いどころか、日常に信仰が根付いていました。
 ひっそりと建物の陰に建てられている小さなお稲荷さんの祠を見かけることがあると思いますが、そういった小さな神社も含めると、日本中には数えきれないほどの神社があって、今でもその多くが残っています。
 その数はなんと、コンビニの数を超えるほどだそうです。

 街なかでお稲荷さんを見かけると足を止めて手を合わせる、そんな文化が日本人には根付いていたわけです。

 第二次世界大戦に負けたことによって、GHQによるコントロールが始まって、日本人は日本の神さまに対する信仰を捨てざるを得ませんでした。

 神風という言葉に代表されるような、神を中心に置くことによって発展した日本人の精神性に恐怖を感じていた戦勝国は、その信仰を捨てさせることによって、日本を骨抜きにしようと考えたからです。

 現代日本人の信仰心が薄いのは、そういう背景があるからなのです。

  私たちはかつて、自然の中にも神を見出し、すべてのものを大切にすることで、心の自由を得ていました。

  八百万の神(やおよろずのかみ)と言われるように、すべてのものに神が宿っているという考え方です。

 神々に日々感謝して、なりたい自分をアファメーションしていたわけですね。

 だから感謝に溢れていたし、人にも自分にも優しくできたわけです。

 世の中が今ほど複雑ではなかったこともありますが、今のようにおかしな犯罪も少なかったはずです。

 神話の世界を失ってからしばらく経って、やはり信仰が必要だと感じた人々は、次第に新しい宗教を作り出すようになります。

 いわゆる新興宗教です。

 中には海外から輸入されたものもありますが、良く知られているものだけでもたくさんの新興宗教があります。

 どうしてそうした新興宗教が多く発生し、信者を集めたのか。

 やはり人は、何かを心の支えにして生きていきたいと考えているからではないかと、私は考えます。

 何かに頼り、何かを心の支えにして、これでいいんだ、大丈夫だと思いたいという意識が、私たちの根底には流れているからです。

 しかし、日本人全体の人口からしてみれば、新興宗教を信仰している人の割合は非常に少ないということができます。

 新興宗教だけに限らず、昔日本に伝わった仏教を信仰しているという人も割合的には少ないですよね。

 それだけ多くの日本人が、神や仏などという存在に頼らず、一人で生きているわけです。

 もちろん、家族や友人や、身近な人と支え合って生きているのは確かだし、何かあったときに他者を頼るのは当然のことです。

 でも、いざという時、人間は結局一人です。

 最後は自分で決めなければならないし、自分だけで行動しなければならない場面が必ずあります。

 常に、いつまでも、他者に頼り続けるわけにはいかないのです。

 そういった場面で、信仰のない日本人はどうするか。

 一人で悩み苦しみ、解決できない問題を抱えたまま、しまいには心を病んで、自殺に至ることすらあるわけです。

 心の拠り所がないということは、そういうことです。

 神仏とともにいるという安心感は、人を自由に、前向きにします。

 すべてのものに神が宿っていると考えると、いつも見守られているように感じます。

 でも一方で、監視されていると考えることもできるわけです。

 だから「お天道様はみている」という言葉に示されるように、人としての道を踏み外すことのないように自らを律することもできるというわけです。

 日本人の道徳観は、まさにそういったところからきているということができます。

 日本古来の神道は、教義のない信仰です。

 だから余計に自由になれるのです。

 初詣だけでなく、日頃から神社に足を運び、日頃の感謝を伝えてみませんか?

 きっと気持ちに変化が現れて、上手くいっていないことも好転するような印象を持つことに繋がると思いますよ^^

 

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