何かで迷っていたり、悩んでいたりすると、たいてい誰かに相談しますよね。
相談相手は、その内容によって変わってきますが、だいたいは身近な人、家族や友人、職場の同僚などが多いと思います。
相談というのは、例えば２つの選択肢があって、どちらを選ぶか迷っている場合、どうしたらいいですかという質問の形でされるわけですが、実はこの時、もうすでに相談している人の中では、答えはあらかた決まっています。
本人がそのことに気づいていないだけで、もう決まっているんです。
その自分の決定が正しいかどうかを誰かに聞いて、確かめたい。
だから相談しているだけなんです。
その証拠に、相談した相手が自分の思うような回答をしてくれなかったら、相談する前よりもモヤモヤしてしまい、今度は自分の思うような回答をしてくれる人を探して同じ相談を持ち掛けることでしょう。
似たような経験をしたことがあるという方、結構いるのではないかと思います。
この場合は、自分の魂の声を聴く力がその人にはあって、そこになんとなく従わなければ、従いたいという気持ちがあるけれど、誰かに「それでいいんだよ」と背中を押してもらわないと不安を感じるという心理的なメカニズムが働いているわけです。
だから、もし何かで迷っている場合は、瞑想するなどしてゆっくりと自分自身と向き合い、本当の自分の魂の声はどれなのかを聞き分けることができれば解決することができます。
誰かに相談して余計に混乱するよりも、数段確実で手っ取り早い方法だと言えるでしょう。
一方、悩みが深くて、実に八方ふさがりのように感じられる状態に陥ってしまい、自分で進むべき道を自分で選ぶことのできない心理状態の時はどうでしょう。
選ぶべき選択肢も見つからないほど余裕がない状態に追い詰められてしまうことが、人生では時々起こります。
実はそういう時も、答えは自分の中にちゃんと存在しているのです。
思考が多くの雑念を生み、その答えが埋もれて見えなくなってしまっているだけです。
そういう状態だと、多くの雑音に紛れてしまい、魂の声が聞こえません。
焦れば焦るほど雑音にかき消されて、魂からのメッセージが届きにくくなってしまうという悪循環に陥ります。
もうこうなってしまうと、自分一人の力ではどうすることもできません。
時間が解決してくれる、などと悠長なことを言っていても、周囲の環境が変わらない限り，同じことは何度でも起こってしまいます。
１２ステップライフコーチングのセッションは、そういった状態に陥ってしまっている人に、第三者として介入し、雑音の原因を探り、取り除いて、本来の魂の声が聞こえるように導くものです。
個人の抱えている問題とは全く接点のない他者であるコーチが、その問題を俯瞰して見、問題の源泉となっている潜在意識下のメンタルブロックを外すという作業を一緒に行っていくというプロセスをたどるわけです。
これは、友人や家族など、近しい存在の人にはできないことです。
何故ならば、その個人のことを良く知っている他者からの助言は、その多くがその人の魂の声をかき消す雑音になりうるからです。
以前このｂｌｏｇ記事にも書きましたが（「友達に相談してはいけない」）、同じ魂レベルの人に相談しても、同じレベルの答えしか出すことができず、ずっと同じ場所に留まり続けるほかなくなってしまうのです。
本当に解決したい問題であれば、プロの力を借りるのが一番だということです。
いずれにしても、いかなる場合であっても、問題に対する答えはちゃんと自分の中にあるのだということを認識していれば、いたずらに悩み続けることはなくなって、費やす時間もストレスも激減することは確実です。
ただ聞いてもらいたいから誰かに話す、そういうことが必要な場合もありますので、その場合は話した相手から何かアドバイスらしきものを受けたとしても、参考程度に受け流した方がいいです。
自分の魂の声に、是非従ってください。
後から後悔することのないように。
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