スピリチュアルなおはなし

忠臣蔵:元禄赤穂事件からの学び②

昨日、12月14日は忠臣蔵の日でした。

忠臣蔵とは、その2年前に起きた赤穂藩主・浅野内匠頭による江戸城内での刃傷沙汰に端を発した、元禄赤穂事件の結末ともいえる事件が起きた日のことです。赤穂義士たちが吉良上野介を討ち取り、殿である浅野内匠頭の仇討ちを成功させたという史実は、仮名手本忠臣蔵という歌舞伎の演目から始まり、後世に伝えられるようになりました。

昨日は、この物語がどうして日本人にこれほどまでに愛されるのか、その理由のうちの一つである忠臣蔵からの学びについて記事にしています。

浅野内匠頭が切腹に処せられ、吉良上野介はお咎めなしであったことに腹を立てた赤穂藩士たちは、激昂し悔しがり、幕府の裁定と吉良上野介への復讐心に燃えることとなります。

ですが、お家断絶となってしまい、財力はおろか住む場所すら失って散り散りになってしまった元赤穂藩士たちにとっては、吉良上野介を討ち取るといってもそうカンタンにできるものではありませんでした。

殿の切腹から2年近くの月日が経ち、ようやく本懐を遂げることができたのですが、その間に仇討ちを声高に叫んでいた元藩士たちが、一人また一人と脱落していきます。

人のモチベーションを高いまま保つことは至難の技で、一度は高邁な理想に燃えて高らかに実現を宣言しても、周囲の環境や自分の心境の変化によって、気持ちが変わってしまうものなのです。

もちろん仇討ちは命がけですから、命が惜しくなったり誰かに「そんな無駄なことは意味がない」と諭されたりして、徐々に気が変わるということがほとんどだったのだと思われます。

以前もこのblogでドリームキラーの話をしていますが、まさに「殿の仇討ちをする」という目標を、周囲の人間や自分自身というドリームキラーが消しにかかるという図式です。

で、一時は200名程度いた、仇討ちに同意した元藩士たちの多くが脱落してしまい、ついには47名まで減ってしまったというわけです。

では、この47名たちがモチベーションを保ち続けられたのはどうしてなのでしょう。

お互い連絡を取り合い、目標達成のために作業を分担してその進捗を確認しあっていたこと、これがまず一つめの成功要因です。


町人や商人に扮した元藩士たちは、吉良邸の間取りを探ったり吉良が確実に家にいる日を特定したりして、討ち入りの日を待ちます。

そして、殿の仇を討つことができた時のことをイメージして、ただひたすらそこに向かって進むことにこころを燃やしていたんですね。

成功した時のビジョンを明確にして、そこに向かって励まし合いながら進んでいったことが、より成功を近づけることになったのだと考えられます。

しかも、実際に討ち入りを成功させた時、それまで否定的に見ていた人々ですらも、その忠義のこころに触れたとたん手のひらを返すように彼らの行いを讃え、絶賛したんですね。

まさに手のひら返し。一晩のうちに元藩士たちは、殿が刃傷沙汰を起こした浪人たちから、忠義を尽くし果たした英雄になったというわけです。

まったく、庶民というのは虫のいいものだと思いますが、これを今の世の中で例えてみると、元近鉄の野茂投手が日本人にして初めてメジャーに挑戦した時のことが、ぴったり当てはまるのではないかと思います。

当時は日本人がアメリカで通用するなんて誰も思っていなかったので、野茂投手のメジャー挑戦という夢(というか目標)を聞いた世間はみんなあざ笑い、その夢を潰そうとしました。

何を世迷い言を言っているんだ、日本人がメジャーで成功するわけない、多くの人がそう思っていました(実は私もです・・・!)。

まさにドリームキラーたちがたくさんいたんですね。

それでも野茂投手は諦めず、一部の人達の力添えもあり、メジャーに挑戦するという夢を叶えます。そしてちゃんと結果を出し、米国でトルネード投法として認められ、絶賛されることとなります。その途端に、ドリームキラーだった人たちが一斉に手のひらを返して、野茂投手の凄さを讃え、日本の誇りとさえ思うようになったというわけです。

今では日本人がメジャーに行くことは当たり前のようになっていますが、それは野茂というパイオニアがいてくれたお陰なんですよね。

野茂投手がもしもドリームキラーに負けて夢を諦めていたとしたら、日本のプロ野球からメジャーに行く選手たちは、もしかしたら皆無になっていたかも知れないというわけです。

不可能と思えたり、無駄だと思えたりすることは世の中にはたくさんあります。でもそれは自分の可能性にフタをしていることにほかならず、さらに自分のその行動のお陰で救われたり、これまでの自分の生き方を変え成長しようと思える人たちの可能性にすらフタをすることになってしまうんです。

元赤穂藩士たちは、彼らが成し遂げた忠義の行動のお陰で、仮名手本忠臣蔵という歌舞伎の演目となり、300年を優に越えた現代にまでその存在を認められ続ける存在となりました。

自分の信じることを、魂の赴くままに、ドリームキラーに屈することなくやり続けることが、夢を叶えるためには大切なんだということを、忠臣蔵のストーリーは時を越えて教えてくれます。

だからきっと忠臣蔵の人気は、時代が変わっても褪せることが無いんだなぁと、私は思うのです。

この記事を読んで興味が湧いた方は、ぜひ今公開されている「決算!忠臣蔵」を観てみてくださいね。

私もお正月には必ず観に行ってきます^^

財政面から討ち入りをみているこの映画がどんな展開になっているのか楽しみです!

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