スピリチュアルなおはなし

怪我の功名と宇宙の采配

 数年前、私は生まれて初めて足を骨折して、一カ月間のギプス生活を送りました。

 7月から8月にかけての暑い時期に、右足のすねから下をガッチリとギプスで固定されていたので、暑いわ痒いわ臭いわでもう大変でした(笑)。

 慣れない松葉杖をついて仕事に行くのも大変な苦労でした。両手のひらにマメができてしまい、上手く体重を松葉杖に乗せることができなくなったり、両手が使えないので雨の日や暑い日も傘が差せず、ちょっとした荷物を持ち運ぶのにも大変な思いをしたものでした。

 どうして骨が折れるほどの怪我をしたかというと、私のちょっとした不注意と不運が重なったためで、今思うとあれは宇宙の采配だったのだろうと感じます。

 あれは娘が自転車に乗れるようになったばかりの頃でした。動物病院に犬の予防接種のために出かけた帰りの道で、娘が危険なく私の自転車のあとをついてこられるか何度も気にして振り返りながら走っていたときのことです。急に道幅が狭くなるところがあったのですが、そこは店前だったこともあり、路駐の自転車が1台停まっていました。振り返って娘が無事についてきていることを確認して前を向いた瞬間、路駐されている自転車が目に入りました。私はそれをよけようとしましたが、いかんせん年齢を重ねて反射神経が衰えてきていたため瞬時に反応することができず、自分の自転車のハンドルに路駐自転車の一部をひっかけてしまいました。結果的に私は自転車に乗ったまま左側に倒れ、その上に路駐自転車が倒れてきて、私の右足の上に路駐自転車のペダルがピンポイントで当たってしまうという結末を迎えたのです。

 あまりの痛みに立ち上がることができず四苦八苦していると、店で買い物をするためにやってきた親切な人が路駐自転車を起こすのを助けてくれました。お礼を言って立ち上がろうとするのですが、痛みがひどく見る見るうちにプックリと腫れてきた右足を地面について体重をかけることができず、それでも何とか自転車を立て直し、家まで帰ってきたのを覚えています。

 結局痛みと腫れがひかず、歩くこともできないのでタクシーを呼んで救急外来を受診したところ、骨折の診断がついて一カ月間のギプス生活となったわけですが、私はこの怪我には大きな意味があると考えています。

 その頃私は、仕事に大きなストレスを感じていました。
 明らかな原因は思い出せないのですが、職場に行くのに足が重く、家にいても脳が緊張状態から抜けられず、落ち着きがなく何も手につかない状態に陥っていたのです。

 そんな風になったのは初めてだったので、自分でもおかしいと思いいろいろ調べてみたところ、うつの症状が出始めていることがわかりました。私はもともと仕事のオンとオフの切り替えが上手い方で、休みの日に仕事のことを考えることなど滅多になかったにもかかわらず、その時はまったく切り替えがきかず、常に職場にいる時のような時間に追いまくられている気分になってしまっていたのです。

 そんな時に起きたが、この骨折事件でした。

 足を使えないと、仕事に行くのは大変ですが、体の調子が悪いわけではないので、仕事ができないわけではありません。仕事に行く手段さえ確保できれば、なんとか仕事はできる状態でした。

 気分が滅入っていた時期でしたが、けがをしたインパクトがものすごく強かったことと、何とか仕事に行くための手段を確保しなければならないという思いで必死に考えたことなどが良かったのか、うつの症状は気づけばどこかに消えてしまっていました。

 そして1カ月間、通勤ラッシュの時間を避けて出勤することを許可していただくことで、私は何とか松葉杖生活を乗り切ることができたのです。

 あんな風に、あのタイミングで事故が起きたこと、それもおそらく「あの場所」でなければ骨折まで至る怪我になっていなかったこと、道幅が狭くなっている上に路駐自転車が停めてあるあの場所で私が目をそらしたということは、まさに宇宙の采配だと思うのです。あの時私は、あのままうつ状態を続け、病気になるシナリオに進むべきではなかったので、あえて大きなインパクトを与えられ、それどころではない状態に導かれたのではなかったかと、今では思います。

 当時は「あんな場所に路駐して・・・」と路駐自転車の持ち主を恨んだものでした。あの場所で娘を振り返らなければ怪我をしなかったのにと後悔もしましたし、ろくなことがないと落ち込んだことも事実です。

 ですが、あの怪我のおかげで学んだこともたくさんあったし、人の優しさや冷たさを実感する出来事もありました。松葉杖の不便さ、大変さ、怪我の辛さやギプスの痒さや臭さ(笑)まで、経験してみなければわからないことをたくさん味わうとこができたので、私にとってこの経験は財産の一部であるといえます。あの事故のおかげであの時心を病まずに済んだわけで、今はその時じゃないんだよ、気付きなさいよというような具合に、宇宙あるいは神さまがが導いてくださったのだと感じます。

 今日は、まさに文字通り、「けがの功名」といった感じの出来事についてお話ししてみました。

 こんな風に捉え方が変わると、引き寄せるものまで変わってくるから不思議なものです。

 米国の心理学者、ウイリアム・ジェームズの言葉に、こんなものがあります。

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

ウィリアム・ジェームズ 名言

 野村克也氏が著書で引用するなど、一般によく知られている言葉ですが、本当にその通りだと実感することがあります。

 運命を変えるための第一歩として、心すなわち考え方を変えてみることから始めてみるといいかも知れませんよ^^

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